【シングル66】宇宙犬ライカ-The first and last space traveler-【第1回ステロオン優勝構築】
6世代最後のシングル66大会「第一回ステロオン」に参加しました。
最後だけあって参加者は28人とオンライン66大会としてはかなり大規模なものでした。
夜空杯の直後ではありますが、自分の中で強いと思える構築を最後に使えたと思います。
結果は予選4-2抜けからの本戦トーナメント優勝でした。
最後に勝ててほんとに良かったです。
このパーティは前に使った起点作りメガゲンガー+バトン軸エーフィ(通称(※ぼくとめーぜんの間で)花火バトン)を元に、
バトン要員を減らした代わりにドーブルとエーフィに積み+バトンエースの役割を集中させ、残りのメンツがエーフィの障害を潰すという構築になりました。
過去に別の構築で使った脱出バレル+ゴチルのギミックがそのまま活かせると感じ、ドーブルやエーフィを止めてくるポケモン(挑発持ちや高火力先制技持ち)を捕まえて倒します。
さらに、ドーブルの起点補助・エーフィの耐久増強・パーティ全体の相性補完不足を補うために粘土壁貼りクレッフィを採用しました。
構築の見た目もゲンガゴチルバレル(脱出滅び)・クレフゲンガー(麻痺祟り目)・ドーブルゲンガー(過去に使用したバトン構築)・ゲンガードーブルエーフィ(花火バトン)と様々なシナジーを予想させるものになり、易易と構築のコンセプトを読ませない見た目になりました。
この、見た目ではコンセプトが複数読めるというこの構築の特徴は、今回の大会で多数予想される「身内マッチ」を制するために活かされました。
(僕が身内と想定した相手は大会に28人中自分を除いて5人で、本戦に上がってきたのは3人だった。)
身内マッチが起きた場合は構築のパーツをほぼ変えず、技と努力値の調整を変え、的確な戦術を選択することで身内にバトンエーフィ読みをさせながらメタる事が可能であり、その時点で有利に試合を運ぶことが出来ました。
本戦トーナメント初戦・そして決勝が身内マッチとなりました。
まさかの決勝が身内マッチとなってしまったため、特に徹底してパーティを選択しました。まず、基本パーティを紹介した後、決勝に用いたパーティをメタの意図と共に説明します。
ゲンガー/浮遊@ゲンガナイト
おくびょうH252-B36-S220(S調整+HB)
167-×-85-150-95-173(メガ前準速マンダ抜き)
167-×-105-190-115-195(メガ後最速マニューラ抜き)
こごえるかぜ/おにび/ちょうはつ/みちづれ
新たな起点作りメガゲンガー。こごえるかぜ+鬼火で物理アタッカーが、こごえるかぜ+ドーブルの上からのジオコントロールによるD上昇で特殊アタッカーが後述のドーブルの起点になります。
エーフィが突破しづらいバンギラスがわざわざ向こうから来てくれて、かつ自動的に起点になってくれるのでとても動きやすかったです。
挑発があるだけでゲンガー自身が相手に起点にされることはありません。
さらに起点作り性能に加え、挑発道連れの組み合わせでドーブルとエーフィが苦手な積みアタッカーなどと11交換も狙えます。
ゴチルだと倒しづらいウルガモス・悪巧みボルト・身代わりヒードランなどを狙って挑発道連れを狙います。クレフの壁込みでだいたいうまくいきます。
ずぶといH228-B252-D28
161-×-157-×-111-95
リフレクター/ひかりのかべ/でんじは/まきびし
PTの悪と飛行の一貫を切りながら、ガバガバの相性補完を粘土両壁で補う役割、そしてドーブルのジオコンをサポートする役割、まきびしでエーフィの「めざめるパワー格闘」を通す役割を持ちます。
前提として、耐久を上げないエーフィはタスキポケモンで止まるため、ステロを撒くのは有用です。しかし、浮いているポケモンでタスキを持つポケモンは実は限りなく少ないです。そのため、ステロではなく撒菱のみでエーフィの一貫作りは十分と判断しました。
また、悪タイプのポケモン(というかバンギラス)をサブウエポンであるめざパ格闘で落とすため、まきびしを2回撒くことで解決します。
HDバンギは撒菱2回+2段階上昇めざめるパワー格闘で落ちます。
モロバレル(NN:スプートニク)/さいせいりょく@脱出ボタン
ずぶといHB252D4
221-×-134-105-100-51
キノコのほうし/ギガドレイン/ヘドロ爆弾orクリアスモッグ/イカサマ
僕なりの結論バレル。脱出からゲンガーかゴチルに飛んで倒したい敵を選んで倒せます。
クリアスモッグはニンフやピクシーに積まれるのを防げますがあまり意味が無いと感じたためヘド爆の個体も使っていました。
おだやか君との身内マッチのときは雨パが使われる事を予想し、完全にHDの個体に変更し、ナット意識でイカサマ→めざ炎にしました。
ボタンを消費した後は胞子を当ててドーブルやクレッフィへとつなぎます。
事故が起きてエーフィを失った時、バレル+壁クレッフィでTODを狙う可能性があり、準決勝の春日さん戦ではこれを通しました。
ゴチルゼル/かげふみ@こだわりメガネ
ひかえめH104-B12-C248-S144(めざ炎個体)
158-×-117-160-130-103
C-特化
S-4振り80族(メガバナ)抜き抜き
残りHB調整
前回の夜空杯構築と同様の個体。脱出バレル+ゴチルでドーブルエーフィが苦手なバシャーモ・ローブシン・マリルリ・ナットレイ・ハッサムなどを逃さず倒します。
ちゃんと壁が貼れていればメガマンダ・マンムー・バンギラスなども潰せます。バンギに削りが入るだけで偉い。
全体を通して、そもそもバナを殺せる必要はあまりなかったためもう少しSを落として耐久を上げるべきだった。
身内マッチであるおだやか君との試合では、ゴチルとある程度の同じ役割を持ちながらクチートに強い「図太いBSソーナンス」に変更し、脱出バレルと合わせて役割対象としてメガクチートを見れるようにしました。
ドーブル(NN:ライカ)/ムラっけ@パワフルハーブ
おくびょうH244-D12-S252
161-×-57-×-65-139
キノコのほうし/ジオコントロール/ちょうはつ/バトンタッチ
5世代からずっと使い続けてきたドーブルの最後の形です。クレッフィの両壁サポート、もしくはメガゲンガーのサポートから死にだしし、強引にジオコントロールを積んでエーフィにバトンして全抜きを狙います。
バトンの対策が吠える吹き飛ばしから黒い霧へシフトしていると感じたため、ドーブルの前で居座って黒い霧を打ちそうなシャワーズ・ドククラゲに挑発を入れて安全にエーフィへバトンします。
身代わりを持たないことでドラゴンテールが厳しくなったが今回は遭遇しなかった。
挑発を採用したことで壁込み・鬼火込みで火力のない吠えるバンギラスもしっかり起点に出来ます。
8ターン分の両壁は、エーフィがアシパを撃っていくターン中にも残ってて欲しいと感じたため、居座って胞子身代わりムラっけを繰り返す型ではなく、瞬時に積みきれるパワフルハーブジオコン型を採用しました。
相手の特殊アタッカーに関してはジオコンの採用だけで起点にしやすくなりました。
エーフィ/マジックミラー@しろいハーブ
ひかえめH244-B8-C216-S32
171-×-81-194-115-134
S+1で最速130族抜き、S+2でスカーフ110族抜き
アシストパワー/めざめるパワー格闘/めいそう/あさのひざしorみがわり
この構築のエース。ムラっけドーブルのジオコンバトンを受けて全抜きします。
結局のところ、6世代の構築の中に火力を充分に積み切れたアシパエーフィに対する回答を持つパーティがほぼ無く、バトンをエーフィに渡さない事でバトンパを対策する人がほとんどであると感じていました。
そのため、ドーブル自身がバトン対策ポケモンに抵抗を持てばエーフィは99%の構築に通って勝てると思いました。
ただし、エーフィを確実に止める存在は一部存在し、
メガヤミラミ・みちづれメガジュペッタ・レッドカードエアームドの3体はどうしようもありません。
実際、メガヤミラミを本当に採用していたしんめーさんになすすべもなく負けました。ただし、個体数が少ないだろうと考え、予選で負ける分は他で取り返し、本戦で当たるのはそれはもうしょうがないと考えていました。
もちろん予選で当たった人と再戦になる場合、フレ戦などで僕のパーティを知っている人と当たる場合はめざめるパワーをマジカルシャインに変えたり、他でメタを張ったりということを行いました。
みがわりは、おだやか君との試合で相手のメガクチートが不意打ちを持つ可能性を考えて採用しました。
ここまでが、予選から本戦で使用した基本構築であり、以下が決勝戦で身内であるわふたー君に対して使用した構築です。
決勝とは言え、お互いを知り尽くした身内戦の事を書き連ねてもしょうがないと思うので簡潔に書くと、わふたー君の構築(記事URLを後で貼ります。メガライボブラッキードリュガモスミトムグライ)は完全に理解しており、向こうもこちらとフレ戦を繰り返した影響で完全に理解されていたため、見た目の変化を最小限に戦術を大きく変えることにしました。
障害となる蝶舞ウルガモスを襷がんせきふうじダグトリオでキャッチして倒し、HPを1残したダグトリオを引かせ、相手のステロドリュウズが繰り出されるまで粘り、ステロを打たれるターンでソーナンスでキャッチし、あまえるを連打してAを6段階下げ、ゴチルゼルでTOD勝ちする戦法を取りました。実戦ではメガライボ→メガジュペッタの変更がありましたが、試合はほぼ想定通りの展開となりました。
型だけ乗せます。
臆病HCSゲンガー/メガ/シャドーボール/挑発/滅びの歌/道連れ
臆病HSエーフィ/粘土/アシストパワー/めざめるパワー格/リフレクター/光の壁
陽気HSドーブル/パワフルハーブ/胞子/コットンガード/ジオコン/バトン
意地ASダグトリオ/襷/地震/岩石封じ/置き土産/ステルスロック
図太いHBDソーナンス/オボン/甘える/ミラーコート/アンコール/道連れ
図太いHBゴチルゼル/食べ残し/悪の波動/身代わり/瞑想/眠る
5世代から良きライバルとしてずっと共に戦ってきたわふたー君がメガジュペッタを使用してくることがある程度読めていたので、ゲンガーがシャドーボールを持てたのが勝因だったと思います。
この専用PTは汎用性もクソもないので強いとはいえないですが、甘えるナンス+TODゴチルの動きはめちゃめちゃ強いと前から考えていた動きなので、ここで使えて良かったです。
PT情報が基本割れている身内と戦わないと大会で優勝が出来ないというのはなかなかキツイものですが、身内がどんどん強くなっている以上もはや重要な優勝への条件となってきていると感じました。
6世代最後に、昔からずっと一緒にシングル66をやってきたわふたー君と決勝の舞台で戦えたのは少年漫画的には熱い展開でした。
身内はもう決勝まで上がってこないで。。。
6世代最後の大会で優勝できてほんとにうれしいです。
主催のわあちゃんさんありがとうございました!
7世代も沢山勝ちます。みなさまこれからもわいたろうとドーブル君をよろしくお願いします!
フレちゃんのこともよろしくね